〜ジュエリーコンシェルジュ原田の宝石コラム〜
宝石の価値判定の最前線で働いてきたジュエリーコンシェルジュ原田が世界のジュエリー業界の動向についてご紹介いたします。
本年もよろしくお願いいたします。
新春第一弾は、ユリオプスデージーシリーズの渾身の一品。
ピンクダイヤモンドです。
彩度が高く、美しい色合いの理想的なピンクダイヤモンド。
ペアシェイプのピンクダイヤモンドをメインにした、デイジーシリーズのリングです。ダイヤモンドというと「無色透明」の代名詞ですが、じつは色々なカラーがあります。イエロー、グリーン、ブルー、ピンク、ブラウン…これらは「ファンシーカラーダイヤモンド」と呼ばれ、中でもピンクダイヤモンドはブルーダイヤモンドと並んで稀少で、とても人気があります。綺麗な色が出ているピンクダイヤモンドは、無色透明のものよりよほど高価ですよ。
ちなみに、色がついていれば何でもファンシーカラーダイヤモンドになれるわけではありません。条件の一つは、色がはっきりしていること。濃くてもブラウンやグレーがかっているものは美しくないので高い評価は得られません。
ピンクダイヤモンドの場合は、色合いにブラウン味が混ざっていない、はっきりとしたピンク色をしていることが美しさの第一条件です。さらに、ジュエリーに仕立てるために丁度よい厚みであることが大切です。厚みがありすぎるとエレガントに仕上がりません。 その点、こちらの石は理想的です。綺麗な品がいいピンク色をしていて、ブラウンが混ざっていません。1ctとサイズとメインストンとしては小さいことを除けば、理想的なピンクダイヤモンドといえるでしょう・・・。