〜ジュエリーコンシェルジュ原田の宝石コラム〜
宝石の価値判定の最前線で働いてきたジュエリーコンシェルジュ原田が世界のジュエリー業界の動向についてご紹介いたします。
DTC(De Beers)がサイトホルダー向けに供給しているダイヤモンド原石のオリジナルの一部です。
名称は、2+1/2-14 Long Collection
(2+1/2とは2と2分の1です。+の表記は本来ありません)
2.5カラット前後から14カラットまでのファンシーシェイプ向きの長手の原石でHカラー以上、主にVSクラス以上に磨り上がる原石という意味です。
ダイヤモンド原石の象徴的な結晶として良く登場する正八面体は主にラウンド向きですが、これはペアーシェイプ、マーキス、オーバルと言った長手の形に適した原石です。
14カラットまでと表記されていますが、10カラット以上は各ロットに1つだけでおまけのようなものです。
通常、DTCのサイトでは10カラット以上の原石は個別に扱われています。
そのためおまけの1つも個別では売り辛いものを混ぜているとも言われています。
10カラット以上の特別なものを除いた研磨上がりはおよそ1カラットから4カラット未満です。
歩留りは完成度にもよりますが、38%から40%程度です。
原石のロットは通常すぐに研磨の工程に回しますので、到着のタイミングでないと見ることが出来ません。
今回は、運よく手に取ることが出来ました。