〜ジュエリーコンシェルジュ原田の宝石コラム〜
宝石の価値判定の最前線で働いてきたジュエリーコンシェルジュ原田が世界のジュエリー業界の動向についてご紹介いたします。
Shape: Pear-shape
Cut: Brilliant-cut
Weight: 19.43+19.16cts
Color: D
Clarity:VS1(potentially IF)+VVS2(potentially IF)
Type: TypeⅡa
見積価格:SFr3,600,000-4,600,000 ($3,600,000-5,000,000)
落札価格(手数料込み):SFr4,927,000 約$5,320,000(約4億2,000万円)
1カラット当り単価:$138,000(約1,090万円)
落札者:Leviev
Teardrop(滴型)と言うよりPear-shape(洋ナシ型)と呼ぶのに相応しい輪郭です。
このサイズのダイヤモンドイヤリングも良く着けていた様子がVS1とVVS2と言うグレードから分かります。
社交界がある欧米ならではのジュエリーです。
○Sapphire Diamond Ring mounted by Boucheron
Shape: Octagon-shape
Cut: Step-cut
Weight: 31.21cts
Origin: Burma
Treatment: No indication of heating (SSEF)
見積価格:SFr420,000-550,000 ($450,000-550,000)
落札価格(手数料込み):SFr627,000 約$677,000 (約5,500万円)
1カラット当り単価:$21,000(約170万円)
ビルマ産としては明るく見えるのは、このサファイアが浅いためです。
ボディカラーはしっかり力強くビルマらしい色です。
Monture Boucheronとフランス語の刻印があります。
英語に直すとMounted by Boucheron、枠をブシェロンが作ったと言う意味で、恐らくもともとの枠からリモデルをブシェロンに依頼したのではと思います。
サファイアはイエローゴールドの爪で留められています。
日本ではあまり見られませんが、ヨーロッパでは珍しくありません。
個人的には特にビルマ産の濃く力強い青にはイエローゴールドが合っていると思います。
続く。
次回からはJARのコレクションを紹介します。