原田コラム

2013/09/09

歴史的なメレーダイヤモンドの価格高騰収まる (上)

〜ジュエリーコンシェルジュ原田の宝石コラム〜
宝石の価値判定の最前線で働いてきたジュエリーコンシェルジュ原田が
世界のジュエリー業界の動向についてご紹介いたします。

 

ダイヤモンド原石

昨年11月30日の日経新聞に『香港の宝飾品販売、軒並み業績悪化』と言うタイトルで『宝石や貴金属を扱う香港の宝飾品販売会社の業績が悪化している。
中国景気の減速で高額品の消費が鈍っているうえ、不動産高騰による店舗の賃料上昇なども悪影響を及ぼしている。と言う記事が掲載された。

続いて

今年7月30日にも『香港宝飾大手、前期「反腐敗」で減益-中国本土の景気減速に加え、習近平国家主席が打ち出した「反腐敗」による高額贈答品需要の落ち込みが影を落としているようだ。』と続報を掲載した。

他の産業同様ここ数年宝飾業界を牽引してきたのは中国市場だ。
2008年以降リーマンショックを挟んで現在に至るまでにダイヤモンドの3カラット以上の大粒稀少品質は2倍以上の値上がりをしたが、この高騰も中国市場の影響が大きい。
大粒ダイヤモンドの値上がりも歴史的なものだが、大粒よりも更に値上がりしたアイテムがあった。それは高品質のメレーダイヤモンドである。

続く。