〜ジュエリーコンシェルジュ原田の宝石コラム〜
宝石の価値判定の最前線で働いてきたジュエリーコンシェルジュ原田が世界のジュエリー業界の動向についてご紹介いたします。
昨日、5月に行われる香港クリスティーズの下見会に行ってきました。
今回のダイヤモンドの目玉は、15カラットのマーキスダイヤモンドです。
Dカラー IF タイプⅡa
落札予想価格 US$850,000~$1,200,000
透明度が非常に高く、まるでロックアイスのようなダイヤモンドでした。
その他では、ロットNo.2097の4カラットのビルマ産 ルビーが特別に目を引きました。
もちろん無処理です。
今まで見てきたルビーの中でも透明度は群を抜いています。
バルジも少なく、程よい浅さが私好みでした。
落札予想価格は US$245,000~$350,000です。
この品質のルビーは、殆どないので、高い安いはいえませんが、
1カラット当たり約1,000万円です。
同じサイズのダイヤモンドで最も高いものを遥かに凌ぎます。
国際的には、無処理のルビーの大粒で高品質なものの高騰が続いています。
正直なところ、価格についていけません。
このサイズでも欧米のトップジュエラーにとっては少しサイズが小さいので、意外に競らないかも知れません。
チャンスがあれば良いのですが。
残念ながら写真は、載せられませんが、暫くするとウエッブカタログでも情報を見ることが出来ます。
実際のオークションは、5月30日に香港で行われます。
私も参加を予定しています。
ブログでご報告します。