〜ジュエリーコンシェルジュ原田の宝石コラム〜
宝石の価値判定の最前線で働いてきたジュエリーコンシェルジュ原田が
世界のジュエリー業界の動向についてご紹介いたします。
今日から10月です。
郵政民営化がスタートし、福田総理大臣の所信表明と節目の日です。
いつも見慣れた東京の通勤風景も心なしか改まったように見えました。
いや、何かが違う。
良く見ると先週までと比較して、ネクタイを着用している人が一気に増えています。
そうです、クールビズがようやく終了したようです。
一部の人は、引き続きノーネクタイのままですが。
クールビズでネクタイを外した人たちは、そもそもスーツが必要だったのでしょうか。
欧米と比較しても、日本のスーツ姿のビジネスマンの多さは異常です。
作業が必要な仕事でもスーツ姿です。
例えば、コピー機の点検の仕事は、トナーで汚れるのは当たり前ですが、スーツ姿です。
疑問に思って、本社の方に伺ったら、作業着では社員の応募が少なくなるとの事でした。
本末転倒も甚だしい限りです。
熱帯のバンコクやムンバイでは、銀行などの職業以外は、めったにスーツを着ません。
ポロシャツや開襟シャツ又は、Tシャツです。
スーツに拘らずに、職業にあった身なりで良いではないでしょうか。
作業には、作業着が向いています。
もともとスーツ姿は、肌の露出を抑えて、改まった印象を与えるためのものです。
スーツ姿は馬子にも衣装の例えどおりに、どんな人もそれなりに見せてくれます。
スーツ姿からネクタイを外しただけでは、単にだらしなく見えるだけです。
Cool(涼しい)Bizならぬ、Loose (だらしない)Bizです。
仕事の質まで怪しくなります。
作業着をしっかりと着ている工事や建設現場に働く人たちの方が、隙がなくきちんとしています。
子供達に「身なりの乱れは生活の乱れ」と言っていますが、我々自身にも当てはまるのではないでしょうか。
私はスーツを着ている限り、クールビズはいたしません。