〜ジュエリーコンシェルジュ原田の宝石コラム〜
宝石の価値判定の最前線で働いてきたジュエリーコンシェルジュ原田が
世界のジュエリー業界の動向についてご紹介いたします。
写真の3カラットサイズのルビーをリングに仕立てことにしました。
裸石から装身具になるまでを何回かに分けてアップします。
このルビーは、ビルマ(ミヤンマー)モゴック鉱山産の無処理のルビーです。
透明度が高く、程よい明度の優しい赤色です。
グベリンのレポートには、この手の色は市場で「ピジョンブラッド」と呼ばれていますと言うコメントがありますが、本来のピジョンブラッドの概念に照らし合わせると、少し明るめです。
少し暗いところでも綺麗な赤色を発しますので、「ピジョンブラッド」に拘らなければ、このサイズのルビーとして最もお勧めの明度です。
尚、見た目の大きさがほぼ3カラットなので3カラットサイズと表現しています。
無処理の特徴であるシルクインクルージョンが程よく存在するために透明度が高いうえに優しさも兼ね備えています。
写真:全国宝石学協会 検査結果報告書より
ラウンドのダイヤモンドやテーパーバケットシェイプのダイヤモンドで取り巻かずに、SUWAらしく少し大粒のファンシーシェイプのダイヤモンドを組み合わせて装身具に仕立てようと思います。