原田コラム

2008/02/08

3つのタブー

〜ジュエリーコンシェルジュ原田の宝石コラム〜
宝石の価値判定の最前線で働いてきたジュエリーコンシェルジュ原田が
世界のジュエリー業界の動向についてご紹介いたします。

 

カルセドニーのMiniature Schnauzer

最新号のグレイスフルウエディングで山口遼さんがジュエリーを買うときの心構えと宝石店の選び方をまとめています。
真に的を射ているのでご紹介します。
私のジュエリー相談室や過去のブログでも宝石店の選び方は書いていますが、購入時のタブーとして心構えを指南しているのは小売業出身の山口さんならではです。

原文をそのままご紹介します。

『一生身につけるリングだからこそ、まず買う店を見極めて』

宝石店に行くときには3つのタブーがあります。

第一は「受け身の場所で買わないこと」
つまり展示会など売る側が売りたい商品だけを揃えている場所では買ってはいけません。

第二は「友人や家族と連れ立っていかないこと」
ジュエリーは100%感覚商品、あなたがよいと思うことが大切であり、」親友でも家族でも、アドバイスをもらってもまったく役に立ちません。
ここでは断固、一人か彼と二人で行きましょう。

第三は「きちんとした服装で出かけること」
お店側はじっと見ています。良い感情を持てばサービスもしたくなるから、こんなお得なことはありません。

それでは、良い店、良い商品を見極めるにはどうするか。
まず気をつけたいのは「産地からの直接買い付けで安い」「この商品は値上がりします」といった宝石店の嘘に騙されないこと。
また「割引」にも要注意です。
買い手が何も言っていないのに値引きをしたり店の中に赤札が下がっている店は、値引きをした後の価格でもまだ高いというのが業界の常識です。

日本人は鑑定書を重視しがちですが、紙よりも実際の宝石を自分の目で見て判断してください。
また、ジュエリーの金属面に販売した店の名前が分かる刻印を施している店は良心的。
自分の売った商品にいつまでも責任を持つという印ですし、よいジュエリーを見極めるひとつの目安になるでしょう。

写真は、イーダーオーバーシュタインで研磨されたブルーカルセドニーの犬のオブジェです。2センチ程度の小さなものですが、愛くるしい表情が何ともいえません。