〜ジュエリーコンシェルジュ原田の宝石コラム〜
宝石の価値判定の最前線で働いてきたジュエリーコンシェルジュ原田が
世界のジュエリー業界の動向についてご紹介いたします。
素晴らしいファンシーピンクのダイヤモンドに出会いました。
1.5カラットサイズと大きくありませんが、何とも愛らしいピンクに一目ぼれです。
恐らく、タイプⅡaで南アフリカかブラジル産のピンクと思われます。
彩度が高く、色むらもなく、何と言っても深さが浅いことが素材の良さを表しています。
殆どのファンシーカラーダイヤモンドは深さで色を濃く見せています。
このピンクダイヤモンドは約8×8ミリの場面に僅か約3.5ミリの深さしかありません。
エレガントなジュエリーに仕立てられることが約束されている姿かたちです。
GIAのカラーグレードはFancy Intense Purplish Pinkですが、私はこのグレードを当てにしません。
Intenseであろうが、Vividであろうが、一つ一つが異なる宝石では目安になる程度です。
事実、同じFancy Intense Purplish Pinkを二つ並べて見ると良く分かります。
小さいペアーシェイプはアーガイル鉱山産です。
少しブラウン味を感じます。
ブラウンの鉱山であるアーガイルの特徴です。
私は、間違いなくハートシェイプの方を選びます。
但し、大抵の場合は、ハートシェイプのピンクの方が価格も高いので同じ価格で買えるようなうまい話はありません。