原田コラム

2008/04/15

Basel Show 2008 ⑦

〜ジュエリーコンシェルジュ原田の宝石コラム〜
宝石の価値判定の最前線で働いてきたジュエリーコンシェルジュ原田が
世界のジュエリー業界の動向についてご紹介いたします。

 

ファンシー ヴィヴィット グリーン
Basel show 2008 1カラットサイズ Fancy Vivid Green

とんでもなく綺麗なグリーンのダイヤモンドを見ることが出来ました。
10年前に天然のレポートがついたグリーンのダイヤモンドと言えば、どちらかと言うと彩度の低い魅力のないものばかりでした。
それも、世界中で幾つも存在しない極稀なコレクターズアイテムでした。
最近、GIAのデータの集積が進んだことと、研磨業者が原石から研磨の過程をGIAに明らかにすることで、天然のグリーンのダイヤモンドがバーゼルショーのようなところでは珍しくなくなってきていました。
その中で、ひと際美しいグリーンがこの1カラットサイズのラディアントカットです。
新緑の森のような鮮やかなグリーンは、通りがかる人々の足を釘付けにします。
約6ミリ角の決して大きいとは言えないサイズを忘れる程のオーラを発しています。
因みにGIAのカラーグレードは、Fancy Vivid Greenです。
価格は、5カラットサイズのラウンドのD IFが買えるぐらいです。
皆さんでしたら、どちらを選びますか。
因みに私は同じ価格でしたら、8カラットサイズのD-Eカラー、VSクラスのエメラルドカットを選びます。