原田コラム

2010/02/26

Feb 2010 Antwerp 3

〜ジュエリーコンシェルジュ原田の宝石コラム〜
宝石の価値判定の最前線で働いてきたジュエリーコンシェルジュ原田が
世界のジュエリー業界の動向についてご紹介いたします。

 

Fancy Intense Purplish Pink

○鵜呑みにしない その2
昨年頂いたお問い合わせにやっと答えることができる良いサンプルが見つかりました。
大変お待たせいたしました。

上の写真は、アントワープの友人のところで撮影しました。
彼はファンシーカラー専門の業者です。
大きさを問わなければ、考えられる殆どの色を持っています。

ご覧になって、皆さんにも一つ一つの色が異なることは分かりますね。
どれも1カラットサイズです。

カラーグレードは、3つとも全く同じです。

Fancy Intense Purplish Pink

これをご覧になれば、カラーグレードだけで美しさを判断できないのが良くわかると思います。

ブラウン味の強いもの、全体に色が乗っているもの、中心に色が集中しているものとさまざまです。

更に私は、Fancy Vivid Purplish Pinkよりも美しいFancy Intense Purplish Pinkをいくつも見たことがあります。

カラーグレードだけではありませんが、レポートの鵜呑みは禁物です。

美しさは、自分で判断します。