〜ジュエリーコンシェルジュ原田の宝石コラム〜
宝石の価値判定の最前線で働いてきたジュエリーコンシェルジュ原田が
世界のジュエリー業界の動向についてご紹介いたします。
昨日、ジュネーブでSotheby’sのジュエリーオークションが行われました。
落札総額CHF103,418,050($105,051,728 約88億円)落札率82%(ロット数)という前評判を更に上回るジュエリーオークション史上に残る記録となりました。
貨幣への信頼が揺らいでいる中で、より稀少性の高い宝石に資金が集まる流れはまだ暫く続きそうです。
既に以前のブログで解説した注目の24.78cts Fancy Intense Pink のダイヤモンドリングは予想落札価格27~38百万ドル(約22~30億円)を遥かに上回るCHF45,442,500($46,158,674 約38億円)でLaurence Graff氏が落札しました。
これまでの記録は2008年12月10日Christie’s Londonにおいて16,393,250ポンド ($24,311,190) Graff氏自身が約23億円で落札したWittelsbach Diaomond 35.56カラット クッションシェイプ Fancy Deep Grayish Blue VS2でしたので自ら記録を更新した結果となりました。
king of Diamondの名を揺るぎないのものにしています。
○24.78cts Emerald-cut Fancy Intense Pink VVS2 Type2a
落札価格:CHF45,442,500($46,158,674 約38億円)
1カラット当たり:$1,862,739(約1億5,500万円)
今回のオークションは稀少性の高いジュエリーが目白押しです。
気になった結果を追って報告します。