格付け解説
VG(ベリーグッド)全体の1.8%
優れた構想によって仕立てられたジュエリー。宝石は高品質のものが使われ、よく考えて丁寧に仕上げられているが、多少の見分けにくい不備が見られる。
この商品の特徴と魅力
GIAのグレーディングレポートをみると
直径8.25-8.29mmと約8mm、ちょうど鉛筆の直径ぐらいと言えば分かりやすいかもしれません。
重量は2.17カラット、ラウンドブリリアントカットでは輝きのバランスが一番よいと言われているサイズです。
カラーはDカラー、内包物の多寡を表すクラリティーグレードはインターナリ―フローレス、内部に内包物がないことを表しています。
カットグレードはエクセレント、研磨の良否を表すポリッシュもエクセレント 対称性の良否を表すシンメトリーもエクセレント
そして大事なインフォメーションが更に別紙にあります。
ダイヤモンドは炭素の結晶です。
単一の元素で構成されいるメジャーな宝石はダイヤモンドだけです。
でも、殆どのダイヤモンドはほんの僅かに窒素を含んでいます。窒素の量が増えるほど黄色みが強くなります。
中に殆ど窒素を含まない純粋な炭素の結晶に近いものが存在します。窒素を含む殆どのものをタイプⅠとして、殆ど窒素を含まないものをタイプⅡとしています。無色のタイプⅡのダイヤモンドは一般的に透明度が高いのが特徴です。同じDカラーでもタイプⅡのDカラーは抜群に透明度が高いものが多くあります。例えればロックアイスのような透明度です。タイプⅡのダイヤモンドは全体の2パーセント未満と言われていますが、私のバイヤーとしての感覚ではもっと出現率は低いのではないかと思います。
また、タイプⅡは圧倒的にDカラーのインタナリーフローレスやフローレスになってしまうケースが殆どです。
混じりけのない素材の当たり前の結果なのかも知れません。
このレポートではこの2.17カラットのダイヤモンドはタイプⅡとあります。
改めて見ると、正にロックアイスのような透明度を感じます。また、ダイヤモンドの特徴の一つでもある七色の分散光も強いように思えます。
ダイヤモンドが留められているペンダントは天地左右の4本の爪で構成されています。爪は極小さく、殆ど存在を感じません。胸元にダイヤモンドだけが浮かんでいるようにも見えます。爪は内側に絞り込まれて、よりダイヤモンドだけを強調しています。更に下に伸びた爪は丸い線で作るのが一番簡単ですが、内側に絞りこまれた板状にしてあります。この方が一番下のローワーベゼルと呼ばれている丸い輪に接地面が大きくなるので強度が増します。
ペンダント上部はマーキスとペアーシェイプ型の葉っぱを組み合わせたガーランド様式のようなデザインです。裏から見ると3つのパーツが図面を引いたように同じに出来ています。恐らくCADで作って鋳造したものと覆われます。直径3ミリのラウンドブリリアントカットのダイヤモンドをベゼルセッティングしたパーツが1.5センチ間隔につけられて良いリズム感とアクセントになっています。
打刻はペンダント裏に2.17とプレートにTASAKI 750 1.83と引き輪とプレートにK18WGとあります。18金ホワイトゴールでメインストンは2.17カラットでその他のダイヤモンドの合計が1.83カラット TASAKIさん製と言う意味です。
肉眼で気になる傷みは殆どありません。